ブーシーリス(古希: Βούσιρις, Būsīris)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してブシリスとも表記される。 エジプト王エパポスの娘リューシアナッサあるいはナイル川の河神ネイロスの娘アニッペーとポセイドーンの子で、アムピダマース、メリアーの父。ブーシーリスは残虐なエジプト王で、異国人をゼウスの生贄にしたが、ヘーラクレースに退治されたとされる。 このブーシーリスの名は明らかにエジプトのオシーリス信仰の中心地ブシリスに由来している。エウリーピデースはサテュロス劇『ブーシーリス』を書いたが散逸した。