ブラジルボク(伯剌西爾木、学名: Paubrasilia echinata)はマメ科ジャケツイバラ亜科の常緑高木。別名をフェルナンブコ、ペルナンブコ、ペルナンブーコ(Pernambuco)、パウ・ブラジル。以前は染料に用いられた。材が硬いため、現在もヴァイオリン属の楽器の弓材として用いられる。原産地は南アメリカブラジル東部。1540年にポルトガル人によってはじめて報告された。 1785年にフランスの博物学者ジャン=バティスト・ラマルクが『植物百科事典』(Encyclopédie Méthodique. Botanique)第1巻461頁で記載した Caesalpinia echinata の学名で長らく知られていたが、2016年10月12日にそれまでの(Caesalpinia)の見直しを行う論文が発表され、ブラジルボクの場合はジャケツイバラ属とは形態的に様々な面で異なる点が考慮され、新たに単型のPaubrasilia属とされた。