フィリピンのレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBT)の人々には、非LGBTの人々にはない法的課題が存在している。LGBTの人々への受容は、性的指向やジェンダーに関する教育の広まりで年々広まっており、政治活動やLGBTコミュニティの可視化も進みつつある。同性結婚は法的に認められておらず、またLGBTコミュニティに対する法的な保護もない。その背景には宗教的な要因が強いと言えよう。フィリピンでは、キリスト教徒が人口の大多数を占めており、カトリックの教えに基づいて、同性愛などが禁止されている。