ファン・ホーベ特異点とは結晶の状態密度(DOS)でみられる特異点(滑らかでない点)のこと。 ファン・ホーベ特異点が生じる波数ベクトルは、ブリルアンゾーンの臨界点と呼ばれる。3次元結晶の場合、ファン・ホーベ特異点はキンクとなり、そこでは状態密度が微分可能でなくなる。ファン・ホーベ特異点の最も一般的な応用は、光吸収スペクトルの解析である。 ファン・ホーベ特異点は、1953年にベルギーの物理学者がフォノンの状態密度について最初に取り扱った。