ピガスス(Pigasus)とは、イリノイ州シカゴで民主党全国大会が開催される直前の1968年8月23日に、青年国際党がアメリカ合衆国大統領候補に擁立した体重145ポンド(66kg)の豚。いわゆる"イッピー"と呼ばれるメンバーで構成された青年国際党は、1960年代のベトナム戦争に対する自由言論・反戦運動に触発されたアンチ・エスタブリッシュメント・カウンターカルチャーの革命集団。イッピーたちはデモの時、芝居がかった大げさなことをすることで知られていて、ピガススで現状維持の社会を嘲笑おうとした。しかし候補者のお披露目集会で、ピガススはシカゴ市警察に"没収"され、支援したイッピー数名も治安紊乱行為の罪で逮捕された。