『ヒポクラテスの誓い』(ヒポクラテスのちかい)は中山七里の推理小説。祥伝社が発行している月刊小説誌『小説NON』に2014年2月号から11月号まで連載され、加筆・訂正されたうえで2015年5月に単行本が刊行された。文庫本は、東京医科歯科大学法医学分野の教授である上村公一による監修の下、2016年6月に刊行された。 第5回日本医療小説大賞最終候補作。 浦和医大に勤める研修医の栂野真琴が、ある事情から法医学教室に入ることになり、教室の主である光崎藤次郎教授とともに遺体の解剖を通して真実を明らかにしていく法医学ミステリー。これまで著者の複数の作品に登場してきた解剖医の光崎が準主役として登場する。また、埼玉県警の古手川も登場する。 タイトルの「ヒポクラテスの誓い」とは、医師の倫理・任務などについての、ギリシア神への宣誓文のことである。