パレット事件(パレットじけん)は、アメリカ合衆国のボクシングの世界タイトルマッチで起きたリング禍のことである。1962年3月24日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた世界ウェルター級タイトルマッチでエミール・グリフィスがベニー・パレットとの3度目の対戦で王座を奪回したものの、試合終了後にパレットはコーナーで昏睡状態に陥り、10日後に死亡したものである。当時、アメリカではボクシングの人気が高かったため大きな問題になり、ボクシング禁止論まで飛び出した。