パレスチナの世界遺産(パレスチナのせかいいさん)について述べる。パレスチナはユネスコの世界遺産リストに2件の文化遺産を登録しているが、いずれも危機にさらされている世界遺産(危機遺産)リストに登録されている。パレスチナのユネスコ加盟や世界遺産条約への参加は、自らの国家としての地位や領土の国際的承認と結びついているとしばしば指摘されており、対立するイスラエルが世界遺産制度の政治利用として批判しているほか、アメリカ合衆国が世界遺産基金の分担金拠出を停止するなど、国際的な影響を及ぼしている。以下は第38回世界遺産委員会(2014年)終了時点の情報である。