『パラダイスビュー』は、高嶺剛監督による、復帰前の沖縄を舞台としたファンタジー映画。同監督初の劇映画であり、初のメジャー配給作品である。 当時若手実力派であった小林薫を主役に、当時サブカルチャー界のアイドルとして人気絶頂であった戸川純をフィーチャーし、脇役陣も細野晴臣をはじめとするミュージシャンたちで固めるという異色のキャスティングで、しかも全篇沖縄語、日本語字幕付きという日本映画としては過去に類を見ないスタイルでの公開が話題を呼んだ。 嘉手苅林昌、照屋林助といった沖縄音楽界の大御所を初めてスクリーンに登場させたことも特筆すべき点であり、他の脇役陣も沖縄芸能の大物たちが多数出演している。