『バッカス』(伊: Bacco, 英: Bacchus)は、1596年ごろにイタリアのバロック期の巨匠、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ(1571年-1610年)が制作した油彩画で、フランチェスコ・マリア・デル・モンテ枢機卿から依頼された作品である。ブドウとブドウの葉を髪につけ、ゆるく身体を覆った衣服の引きひもを指で弄びながら、古代風に身体を傾けているバッカスを表現している。前の石のテーブルには、果物の籠と赤ワインの大きなデカンタがある。バッカスは同じワインの浅いゴブレットを差し出し、鑑賞者を自分の方に誘っている。本作は現在、フィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵されている。