ネオム(英語: NEOM、アラビア語: نيوم Neom, [nɪˈjo̞ːm])は、サウジアラビア北西部のタブーク州に建設中の計画都市である。スマートシティの技術を導入し、観光地としての機能も持たせる計画である。また、この都市を建設・運営する企業の名称でもある。 サウジアラビア政府は、2020年までに主要な部分を完成させ、2025年までに全ての工事を完了させる予定としていたが、諸事情により予定より遅れている。プロジェクトにかかる費用は総額で推定5千億米ドルである。2019年1月29日、サウジアラビア政府は「ネオム」という非公開のジョイント・ストック・カンパニーを設立したと発表した。この会社は、サウジアラビアのソブリン・ウエルス・ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンドが全額を出資しており、ネオムの経済圏を開発することを目的としている。このプロジェクトは、再生可能エネルギーを全面的に利用する計画である。 多くの専門家は、このメガプロジェクトの実現性に懐疑的である。2022年の『エコノミスト』誌の報道によれば、これまでに建設された建物はわずか2棟であり、計画予定地のほとんどは砂漠のままであるという。