デーリング対ユリス事件(英:Dering v Uris and Others)は、1964年にイギリスで行われた、ポーランド人医者のデーリングとアメリカ合衆国のユダヤ人作家レオン・ユリスとで争われた裁判である。イギリスで行われた最初の戦争犯罪裁判でもあった。 ユリスがイスラエル建国を描いた1958年の小説 Exodus(エクソダス)には、第二次世界大戦中にアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所でデーリング医師が関わった囚人の手術について書かれていた。デーリング医師は、事実とは異なるとして自分への名誉毀損を行ったと申し立てた。裁判は王立裁判所高等法院において1964年4月から5月にかけて開かれた。