テーレポス(古希: Τήλεφος, Tēlephos, ラテン語: Telephus)は、ギリシア神話の人物であり、小アジアのミューシア地方の王である。長母音を省略してテレポスとも表記される。 ヘーラクレースとアルカディアー地方のテゲアー王アレオスの娘アウゲーの子。トロイアー王ラーオメドーンの娘アステュオケーを妻とし、エウリュピュロスをもうけた。あるいはミューシア地方の王の娘アルギオペー、プリアモスの娘ラーオディケーを妻にしたとも、またヒエラーという妻がおり、彼女との間にタルコーンとテュレーノスをもうけたともいわれる。 テーレポスは幼いころに捨てられたが、後に母と再会しミューシアの王となった。トロイア戦争においてはギリシア軍がトロイアと間違えてミューシアを攻撃した際にこれと戦ったが、その後両者は和解し、ギリシア軍がトロイアに航海できたのはテーレポスが案内したおかげだとされる。