センチネル型カッター(英語: Sentinel class cutter)は、アメリカ沿岸警備隊の153フィート型カッター。公称船型は即応カッター(Fast Response Cutter, FRC)。 本型は、沿岸警備隊の総合的近代化計画である統合ディープウォーター計画の一環として、現在49隻が運用されているアイランド型カッターの後継として開発された。当初は独自設計として開始されたが、2007年に計画が見直され、オランダのダーメン・グループが開発したダーメン・スタン4708型哨戒艇をベースとした案が採用された。 本型は、主兵装として、Mk.38 mod.2 25mm単装機銃を1基搭載する。これは、M242 ブッシュマスターをRWSと組み合わせたもので、運用等からRFSと同等のものであると推測される。また、船尾には小型のスリップウェイが設けられており、ここには7メートル級の高速複合艇であるSRP(短距離追跡艇)が収容され、高速航行時の揚収にも対応しているとされている。なお海上保安庁では、本型とほぼ同級であるあまみ型巡視船において、同様に高速型複合艇を運用するためのドックを装備したものの、その運用実績を評価した結果、後続のとから型巡視船では採用しなかったという経緯がある。

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  • センチネル型カッター(英語: Sentinel class cutter)は、アメリカ沿岸警備隊の153フィート型カッター。公称船型は即応カッター(Fast Response Cutter, FRC)。 本型は、沿岸警備隊の総合的近代化計画である統合ディープウォーター計画の一環として、現在49隻が運用されているアイランド型カッターの後継として開発された。当初は独自設計として開始されたが、2007年に計画が見直され、オランダのダーメン・グループが開発したダーメン・スタン4708型哨戒艇をベースとした案が採用された。 本型は、主兵装として、Mk.38 mod.2 25mm単装機銃を1基搭載する。これは、M242 ブッシュマスターをRWSと組み合わせたもので、運用等からRFSと同等のものであると推測される。また、船尾には小型のスリップウェイが設けられており、ここには7メートル級の高速複合艇であるSRP(短距離追跡艇)が収容され、高速航行時の揚収にも対応しているとされている。なお海上保安庁では、本型とほぼ同級であるあまみ型巡視船において、同様に高速型複合艇を運用するためのドックを装備したものの、その運用実績を評価した結果、後続のとから型巡視船では採用しなかったという経緯がある。 また、船体動揺の影響を最小限とするため居住区画は船体の中央部にまとめられているほか、微妙な操船を要求される状況に対応するため、船首部にはサイドスラスター(75kW / 161hp)が備えられている。 2008年9月、1番船がルイジアナ州のに発注されており、2010年3月22日、この1番船は「バーナード・C・ウェバー」(Bernard C.Webber)と命名されることとなった。これは1952年にタンカー乗員救出に活躍した沿岸警備隊員の名前に由来しており、今後、本型には、顕著な働きを示した沿岸警備隊員の名前がつけられる予定である。2010年10月27日、沿岸警備隊は最初の14隻の命名予定を公表した。 (ja)
  • センチネル型カッター(英語: Sentinel class cutter)は、アメリカ沿岸警備隊の153フィート型カッター。公称船型は即応カッター(Fast Response Cutter, FRC)。 本型は、沿岸警備隊の総合的近代化計画である統合ディープウォーター計画の一環として、現在49隻が運用されているアイランド型カッターの後継として開発された。当初は独自設計として開始されたが、2007年に計画が見直され、オランダのダーメン・グループが開発したダーメン・スタン4708型哨戒艇をベースとした案が採用された。 本型は、主兵装として、Mk.38 mod.2 25mm単装機銃を1基搭載する。これは、M242 ブッシュマスターをRWSと組み合わせたもので、運用等からRFSと同等のものであると推測される。また、船尾には小型のスリップウェイが設けられており、ここには7メートル級の高速複合艇であるSRP(短距離追跡艇)が収容され、高速航行時の揚収にも対応しているとされている。なお海上保安庁では、本型とほぼ同級であるあまみ型巡視船において、同様に高速型複合艇を運用するためのドックを装備したものの、その運用実績を評価した結果、後続のとから型巡視船では採用しなかったという経緯がある。 また、船体動揺の影響を最小限とするため居住区画は船体の中央部にまとめられているほか、微妙な操船を要求される状況に対応するため、船首部にはサイドスラスター(75kW / 161hp)が備えられている。 2008年9月、1番船がルイジアナ州のに発注されており、2010年3月22日、この1番船は「バーナード・C・ウェバー」(Bernard C.Webber)と命名されることとなった。これは1952年にタンカー乗員救出に活躍した沿岸警備隊員の名前に由来しており、今後、本型には、顕著な働きを示した沿岸警備隊員の名前がつけられる予定である。2010年10月27日、沿岸警備隊は最初の14隻の命名予定を公表した。 (ja)
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  • センチネル型カッター(英語: Sentinel class cutter)は、アメリカ沿岸警備隊の153フィート型カッター。公称船型は即応カッター(Fast Response Cutter, FRC)。 本型は、沿岸警備隊の総合的近代化計画である統合ディープウォーター計画の一環として、現在49隻が運用されているアイランド型カッターの後継として開発された。当初は独自設計として開始されたが、2007年に計画が見直され、オランダのダーメン・グループが開発したダーメン・スタン4708型哨戒艇をベースとした案が採用された。 本型は、主兵装として、Mk.38 mod.2 25mm単装機銃を1基搭載する。これは、M242 ブッシュマスターをRWSと組み合わせたもので、運用等からRFSと同等のものであると推測される。また、船尾には小型のスリップウェイが設けられており、ここには7メートル級の高速複合艇であるSRP(短距離追跡艇)が収容され、高速航行時の揚収にも対応しているとされている。なお海上保安庁では、本型とほぼ同級であるあまみ型巡視船において、同様に高速型複合艇を運用するためのドックを装備したものの、その運用実績を評価した結果、後続のとから型巡視船では採用しなかったという経緯がある。 (ja)
  • センチネル型カッター(英語: Sentinel class cutter)は、アメリカ沿岸警備隊の153フィート型カッター。公称船型は即応カッター(Fast Response Cutter, FRC)。 本型は、沿岸警備隊の総合的近代化計画である統合ディープウォーター計画の一環として、現在49隻が運用されているアイランド型カッターの後継として開発された。当初は独自設計として開始されたが、2007年に計画が見直され、オランダのダーメン・グループが開発したダーメン・スタン4708型哨戒艇をベースとした案が採用された。 本型は、主兵装として、Mk.38 mod.2 25mm単装機銃を1基搭載する。これは、M242 ブッシュマスターをRWSと組み合わせたもので、運用等からRFSと同等のものであると推測される。また、船尾には小型のスリップウェイが設けられており、ここには7メートル級の高速複合艇であるSRP(短距離追跡艇)が収容され、高速航行時の揚収にも対応しているとされている。なお海上保安庁では、本型とほぼ同級であるあまみ型巡視船において、同様に高速型複合艇を運用するためのドックを装備したものの、その運用実績を評価した結果、後続のとから型巡視船では採用しなかったという経緯がある。 (ja)
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  • センチネル型カッター (ja)
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