『セメレ』(Semele)HWV 58は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが1743年に作曲した音楽劇。演技や舞台美術を伴わないオラトリオ形式で初演されたが、それまでのヘンデルのオラトリオのように聖書から題材を取っているわけではなく、オウィディウス『変身物語』のセメレーの話をもとにした世俗的作品である。現代ではオペラ形式で上演されることも多い。