IAI スカウト (IAI Scout) は、1970年代にイスラエルのイスラエル・エアクラフト・インダストリーズ (IAI)によって開発された軍用の無人航空機 (UAV)である。IAI スカウトは1973年に初飛行に成功し、先にイスラエル軍に導入されていたタディラン電子工業製のUAV "タディラン マスティフ"の対抗馬として開発されたもので、マスティフとほぼ同じようなサイズ・性能を持っていた。1970年代のイスラエル軍はこういった無人偵察機の必要性を強く感じており、マスティフに続いてスカウトもイスラエル陸軍に配備され、1982年のにはマスティフと共に実戦投入された。 尚、IAI スカウトにはヘブライ語では זהבןという名前がつけられており、意味は"オリオール"(コウライウグイス族の意)である。また、後述のIAIの開発部門の名を冠し、MAZLAT スカウト (MAZLAT Scout) と表現される事もある。