『ゲツセマネの祈り』(ゲツセマネのいのり、伊: Orazione nell'orto, 英: Agony in the Garden)は、イタリア、ルネサンス期のヴェネツィア派の巨匠ジョヴァンニ・ベッリーニが1458年から1460年頃に制作した絵画である。テンペラ画。主題は『新約聖書』「マタイによる福音書」26章などで語られている受難の運命を前にしたイエス・キリストの苦悩の祈り(ゲツセマネの祈り)から取られている。後にマントヴァで活躍するアンドレア・マンテーニャの『ゲツセマネの祈り』の影響が色濃く表れた作品である。ヴェネツィアにおけるイギリスの領事、肖像画家ジョシュア・レノルズのコレクションを経て、現在はロンドンのナショナル・ギャラリーに所蔵されている。