ギャッベ(ペルシア語: گبه)とは、ペルシャ語で目が粗くて毛足が長い絨毯を意味する。ギャベともいう。イラン・イスラム共和国の南西部に位置するを遊牧する部族カシュガイ(カシュカイ)族(en)、ルリ族(en)などによって織られる遊牧民の手織り絨毯の略称である。もともとは、山岳地帯を移動する彼らの生活の中で、羊の毛をざっくりと織ってふかふかに仕上げて、ベッドとして使うために織られてきた。イランのペルシャ絨毯の市場では、その粗くて重い形状から「ギャッベ(garbage=ゴミ)」として日の目を見ない商品であったが、近年ギャッベの市場が拡大して品質も向上してきている。