キンマモン(キンマンモンとも)は、琉球神道に伝わる女神。漢字では「君真物」と表記されるが、これは「最高の精霊」という意味である。古くから君手摩と同一視されてきた。海の彼方から来訪し、最高神女である聞得大君に憑依する。 琉球に渡って浄土教を布教した袋中良定は、著作の『琉球神道記』(成書年代17世紀初頭)の中でキンマモンについて言及している。『琉球神道記』はキンマモンの名前を確認できる最古の文献である。『琉球神道記』によれば、キンマモンには陰陽があり、天より降ってきたのをキライカナイノキンマンモン、海より上がってきたのをオホツカケラクノキンマンモンと呼ぶ。 滝沢馬琴の小説『椿説弓張月』中にも記述がある。キンマモンは人間の守護神であり、海底を宮とし、毎月出現しては託宣するという。 沖縄県で設立された新宗教のいじゅんにおいて、キンマンモンは「いじゅんの大神(おおかみ)」とも呼ばれ、1972年に教祖により主神であると宣言されている。いじゅんのケースを除けば、現代の沖縄県にキンマモンの信仰はあまり浸透していない。

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  • キンマモン(キンマンモンとも)は、琉球神道に伝わる女神。漢字では「君真物」と表記されるが、これは「最高の精霊」という意味である。古くから君手摩と同一視されてきた。海の彼方から来訪し、最高神女である聞得大君に憑依する。 琉球に渡って浄土教を布教した袋中良定は、著作の『琉球神道記』(成書年代17世紀初頭)の中でキンマモンについて言及している。『琉球神道記』はキンマモンの名前を確認できる最古の文献である。『琉球神道記』によれば、キンマモンには陰陽があり、天より降ってきたのをキライカナイノキンマンモン、海より上がってきたのをオホツカケラクノキンマンモンと呼ぶ。 滝沢馬琴の小説『椿説弓張月』中にも記述がある。キンマモンは人間の守護神であり、海底を宮とし、毎月出現しては託宣するという。 沖縄県で設立された新宗教のいじゅんにおいて、キンマンモンは「いじゅんの大神(おおかみ)」とも呼ばれ、1972年に教祖により主神であると宣言されている。いじゅんのケースを除けば、現代の沖縄県にキンマモンの信仰はあまり浸透していない。 (ja)
  • キンマモン(キンマンモンとも)は、琉球神道に伝わる女神。漢字では「君真物」と表記されるが、これは「最高の精霊」という意味である。古くから君手摩と同一視されてきた。海の彼方から来訪し、最高神女である聞得大君に憑依する。 琉球に渡って浄土教を布教した袋中良定は、著作の『琉球神道記』(成書年代17世紀初頭)の中でキンマモンについて言及している。『琉球神道記』はキンマモンの名前を確認できる最古の文献である。『琉球神道記』によれば、キンマモンには陰陽があり、天より降ってきたのをキライカナイノキンマンモン、海より上がってきたのをオホツカケラクノキンマンモンと呼ぶ。 滝沢馬琴の小説『椿説弓張月』中にも記述がある。キンマモンは人間の守護神であり、海底を宮とし、毎月出現しては託宣するという。 沖縄県で設立された新宗教のいじゅんにおいて、キンマンモンは「いじゅんの大神(おおかみ)」とも呼ばれ、1972年に教祖により主神であると宣言されている。いじゅんのケースを除けば、現代の沖縄県にキンマモンの信仰はあまり浸透していない。 (ja)
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  • キンマモン(キンマンモンとも)は、琉球神道に伝わる女神。漢字では「君真物」と表記されるが、これは「最高の精霊」という意味である。古くから君手摩と同一視されてきた。海の彼方から来訪し、最高神女である聞得大君に憑依する。 琉球に渡って浄土教を布教した袋中良定は、著作の『琉球神道記』(成書年代17世紀初頭)の中でキンマモンについて言及している。『琉球神道記』はキンマモンの名前を確認できる最古の文献である。『琉球神道記』によれば、キンマモンには陰陽があり、天より降ってきたのをキライカナイノキンマンモン、海より上がってきたのをオホツカケラクノキンマンモンと呼ぶ。 滝沢馬琴の小説『椿説弓張月』中にも記述がある。キンマモンは人間の守護神であり、海底を宮とし、毎月出現しては託宣するという。 沖縄県で設立された新宗教のいじゅんにおいて、キンマンモンは「いじゅんの大神(おおかみ)」とも呼ばれ、1972年に教祖により主神であると宣言されている。いじゅんのケースを除けば、現代の沖縄県にキンマモンの信仰はあまり浸透していない。 (ja)
  • キンマモン(キンマンモンとも)は、琉球神道に伝わる女神。漢字では「君真物」と表記されるが、これは「最高の精霊」という意味である。古くから君手摩と同一視されてきた。海の彼方から来訪し、最高神女である聞得大君に憑依する。 琉球に渡って浄土教を布教した袋中良定は、著作の『琉球神道記』(成書年代17世紀初頭)の中でキンマモンについて言及している。『琉球神道記』はキンマモンの名前を確認できる最古の文献である。『琉球神道記』によれば、キンマモンには陰陽があり、天より降ってきたのをキライカナイノキンマンモン、海より上がってきたのをオホツカケラクノキンマンモンと呼ぶ。 滝沢馬琴の小説『椿説弓張月』中にも記述がある。キンマモンは人間の守護神であり、海底を宮とし、毎月出現しては託宣するという。 沖縄県で設立された新宗教のいじゅんにおいて、キンマンモンは「いじゅんの大神(おおかみ)」とも呼ばれ、1972年に教祖により主神であると宣言されている。いじゅんのケースを除けば、現代の沖縄県にキンマモンの信仰はあまり浸透していない。 (ja)
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  • キンマモン (ja)
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