キュベレーまたはキベレ (65 Cybele) は、火星と木星の間にある小惑星帯(メインベルト)の小惑星。メインベルトの中でも木星と1:2の軌道共鳴が起こるカークウッドの空隙より外側を公転している、キュベレー族 (Cybele family) またはキュベレー群 (Cybele group) と呼ばれるグループの代表的天体である。 1861年3月8日にエルンスト・テンペルによってマルセイユで発見され、ギリシア神話に登場するキュベレーに因んで命名された。なお、小惑星の名前についてはラテン語式に「キベレ」と表記されることも多いが、グループの名前については「キベレ族(群)」と表記されることはほとんどない。 炭素化合物を多く含むC型ないしP型の小惑星で、表面は暗い。 1979年10月17日に、ソビエト連邦領内でキュベレーによる恒星の掩蔽が初めて観測された。観測結果から導かれた直径は230kmで、IRAS衛星による実測値237kmにきわめて近い。また、この掩蔽の観測によって差し渡し11kmの衛星が存在する可能性が示唆された。 2006年2月には日本の福島県で掩蔽が観測された。

Property Value
dbo:abstract
  • キュベレーまたはキベレ (65 Cybele) は、火星と木星の間にある小惑星帯(メインベルト)の小惑星。メインベルトの中でも木星と1:2の軌道共鳴が起こるカークウッドの空隙より外側を公転している、キュベレー族 (Cybele family) またはキュベレー群 (Cybele group) と呼ばれるグループの代表的天体である。 1861年3月8日にエルンスト・テンペルによってマルセイユで発見され、ギリシア神話に登場するキュベレーに因んで命名された。なお、小惑星の名前についてはラテン語式に「キベレ」と表記されることも多いが、グループの名前については「キベレ族(群)」と表記されることはほとんどない。 炭素化合物を多く含むC型ないしP型の小惑星で、表面は暗い。 1979年10月17日に、ソビエト連邦領内でキュベレーによる恒星の掩蔽が初めて観測された。観測結果から導かれた直径は230kmで、IRAS衛星による実測値237kmにきわめて近い。また、この掩蔽の観測によって差し渡し11kmの衛星が存在する可能性が示唆された。 2006年2月には日本の福島県で掩蔽が観測された。 (ja)
  • キュベレーまたはキベレ (65 Cybele) は、火星と木星の間にある小惑星帯(メインベルト)の小惑星。メインベルトの中でも木星と1:2の軌道共鳴が起こるカークウッドの空隙より外側を公転している、キュベレー族 (Cybele family) またはキュベレー群 (Cybele group) と呼ばれるグループの代表的天体である。 1861年3月8日にエルンスト・テンペルによってマルセイユで発見され、ギリシア神話に登場するキュベレーに因んで命名された。なお、小惑星の名前についてはラテン語式に「キベレ」と表記されることも多いが、グループの名前については「キベレ族(群)」と表記されることはほとんどない。 炭素化合物を多く含むC型ないしP型の小惑星で、表面は暗い。 1979年10月17日に、ソビエト連邦領内でキュベレーによる恒星の掩蔽が初めて観測された。観測結果から導かれた直径は230kmで、IRAS衛星による実測値237kmにきわめて近い。また、この掩蔽の観測によって差し渡し11kmの衛星が存在する可能性が示唆された。 2006年2月には日本の福島県で掩蔽が観測された。 (ja)
dbo:thumbnail
dbo:wikiPageExternalLink
dbo:wikiPageID
  • 1085113 (xsd:integer)
dbo:wikiPageLength
  • 1804 (xsd:nonNegativeInteger)
dbo:wikiPageRevisionID
  • 91152680 (xsd:integer)
dbo:wikiPageWikiLink
prop-ja:wikiPageUsesTemplate
prop-ja:アルベド
  • 0.070600 (xsd:double)
prop-ja:スペクトル分類
  • P / Xc (ja)
  • P / Xc (ja)
prop-ja:元期
  • 0001-11-30 (xsd:gMonthDay)
prop-ja:公転周期
  • 6.380000 (xsd:double)
prop-ja:分類
prop-ja:和名
  • キュベレー (ja)
  • (キベレ) (ja)
  • キュベレー (ja)
  • (キベレ) (ja)
prop-ja:平均近点角
  • 28.420000 (xsd:double)
prop-ja:昇交点黄経
  • 155.690000 (xsd:double)
prop-ja:発見日
  • 0001-03-08 (xsd:gMonthDay)
prop-ja:発見者
prop-ja:直径
  • 237.26 (dbd:kilometre)
prop-ja:絶対等級
  • 6.620000 (xsd:double)
prop-ja:脱出速度
  • 0.1255 (dbd:kilometrePerSecond)
prop-ja:自転周期
  • 4.041000 (xsd:double)
prop-ja:
  • 小惑星 (ja)
  • 小惑星 (ja)
prop-ja:色指数Bv
  • 0.690000 (xsd:double)
prop-ja:色指数Ub
  • 0.271000 (xsd:double)
prop-ja:英名
  • 65 (xsd:integer)
prop-ja:表面温度
  • ~150 K (ja)
  • ~150 K (ja)
prop-ja:表面重力
  • 0.066300 (xsd:double)
prop-ja:質量
  • 1.4 (dbd:kilogram)
prop-ja:軌道の種類
prop-ja:軌道傾斜角
  • 3.550000 (xsd:double)
prop-ja:軌道長半径
  • 3.441 (dbd:astronomicalUnit)
prop-ja:近日点引数
  • 105.400000 (xsd:double)
prop-ja:近日点距離
  • 3.072 (dbd:astronomicalUnit)
prop-ja:遠日点距離
  • 3.811 (dbd:astronomicalUnit)
prop-ja:離心率
  • 0.107000 (xsd:double)
dct:subject
rdf:type
rdfs:comment
  • キュベレーまたはキベレ (65 Cybele) は、火星と木星の間にある小惑星帯(メインベルト)の小惑星。メインベルトの中でも木星と1:2の軌道共鳴が起こるカークウッドの空隙より外側を公転している、キュベレー族 (Cybele family) またはキュベレー群 (Cybele group) と呼ばれるグループの代表的天体である。 1861年3月8日にエルンスト・テンペルによってマルセイユで発見され、ギリシア神話に登場するキュベレーに因んで命名された。なお、小惑星の名前についてはラテン語式に「キベレ」と表記されることも多いが、グループの名前については「キベレ族(群)」と表記されることはほとんどない。 炭素化合物を多く含むC型ないしP型の小惑星で、表面は暗い。 1979年10月17日に、ソビエト連邦領内でキュベレーによる恒星の掩蔽が初めて観測された。観測結果から導かれた直径は230kmで、IRAS衛星による実測値237kmにきわめて近い。また、この掩蔽の観測によって差し渡し11kmの衛星が存在する可能性が示唆された。 2006年2月には日本の福島県で掩蔽が観測された。 (ja)
  • キュベレーまたはキベレ (65 Cybele) は、火星と木星の間にある小惑星帯(メインベルト)の小惑星。メインベルトの中でも木星と1:2の軌道共鳴が起こるカークウッドの空隙より外側を公転している、キュベレー族 (Cybele family) またはキュベレー群 (Cybele group) と呼ばれるグループの代表的天体である。 1861年3月8日にエルンスト・テンペルによってマルセイユで発見され、ギリシア神話に登場するキュベレーに因んで命名された。なお、小惑星の名前についてはラテン語式に「キベレ」と表記されることも多いが、グループの名前については「キベレ族(群)」と表記されることはほとんどない。 炭素化合物を多く含むC型ないしP型の小惑星で、表面は暗い。 1979年10月17日に、ソビエト連邦領内でキュベレーによる恒星の掩蔽が初めて観測された。観測結果から導かれた直径は230kmで、IRAS衛星による実測値237kmにきわめて近い。また、この掩蔽の観測によって差し渡し11kmの衛星が存在する可能性が示唆された。 2006年2月には日本の福島県で掩蔽が観測された。 (ja)
rdfs:label
  • キュベレー (小惑星) (ja)
  • キュベレー (小惑星) (ja)
owl:sameAs
prov:wasDerivedFrom
foaf:depiction
foaf:isPrimaryTopicOf
is dbo:wikiPageDisambiguates of
is dbo:wikiPageWikiLink of
is owl:sameAs of
is foaf:primaryTopic of