アダマール行列(アダマールぎょうれつ、英: Hadamard matrix)とは、要素が1または-1のいずれかであり、かつ各行が互いに直交であるような正方行列である。すなわち、アダマール行列の任意の2つの行は、互いに垂直なベクトルを表す。 この行列は、アダマール符号(あるいはその拡張としてのリード・マラー符号)による前方誤り訂正や、統計学におけるのための均衡反復複製(BRR)法などで直接的に用いられる。行列の名前は、フランスの数学者ジャック・アダマールにちなんでいる。