アエロトラン(仏: Aérotrain)は、フランスで1965年から1977年にかけて開発が進められた空気浮上式鉄道である。 アエロトランの目標は磁気浮上式鉄道の目指すところと似ている。ただし、圧縮空気の静圧で浮上して走行するため、磁気浮上と比べて技術的に容易である。推進にはプロペラ推進やジェット推進やリニアモーター推進等が用いられる。車輪の摩擦力に頼らず加減速するので高速走行が可能である。一方で、空気圧で浮上するため、トンネル内での走行には不適である。サラン、ルーアン間に全長18kmのオルレアン実験線が建設され01, 02, S44, I-80, I-80 HV と5台の試作車が製造され、I-80は80人乗りの実物大で18kmの軌道を走行した。しかし、送風機による騒音等、技術上の問題が多いため、高速鉄道としての実用化には至らなかった。