Tajima's Dとは、田嶋文生により発表され、彼の名にちなんで名付けられた統計的検定である。この検定の目的は、ランダムに進化(中立進化)するという理論上の過程を経たDNA配列とランダムでない進化の過程を経たDNA配列を区別することである。「ランダムでない進化の過程(non-random process)」とは、(directional selection)・(balancing selection,)、集団拡大・集団縮小、(genetic hitchhiking)・遺伝子移入(introgression)のことを指す。