QIP(キューアイピー、正式名称Quality Improvement Paradigm)は、組織におけるソフトウェア品質改善のための枠組みである。メリーランド大学の教授によって作られた。 ソフトウェアプロジェクトで計測したデータをうまく蓄積して活用することは重要である。QIPではこれを知識形成と再利用の課題と捉える。個別のプロジェクトで得られた経験や知見が組織や対象ドメインで広く役立つ可能性があっても、役立てることができないまま失われることはしばしば発生している。(ここでいう再利用とは、例えばコードの再利用のようなものだけでなく、あらゆる種類の経験や知見の体系的な再利用を含んでいる。) QIPでは、プロジェクトレベルの学習と組織レベルの学習を明確に区別した上で、それぞれを構成するステップと両者の関係を定義したものである。バシリ教授はQIPの構成を大小の2つの環からなる図で説明している。それぞれの環は知識形成が反復的なプロセスであることを表しており、プロジェクトレベルの大きな環の一部としてプロジェクトレベルの小さな環が回ることを意味している。 組織レベルの学習の環は以下のステップで構成される。 プロジェクトレベルの学習の環は以下のステップで構成される。
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