PZP(pregnancy zone protein)は、ヒトではのPZP遺伝子によってコードされるタンパク質である。PAPはα2-マクログロブリン(α2M)ファミリーのタンパク質である。多くの場合妊娠と関係しており、妊娠時には血漿タンパク質の中で最も多いものとなる場合もある。PZPは妊娠時の免疫調節に関与すると考えられているが、その機構、機能、構造の多くの面が未解明である。PZPはさまざまな疾患のバイオマーカーとなることが報告されており、近年の研究はPZP値の調節異常がどのようにマーカーとして機能するのかの解明に焦点が当てられている。