N-SAT-110(エヌサット-ワンテン)とは東経110度赤道(=東南アジア・ボルネオ島)付近上空の対地静止軌道を周回していた日本の人工衛星(静止衛星、通信衛星)である。機体メーカはロッキード・マーティンで、同社A2100-AX衛星バスをもとに製作されている。保有者はスカパーJSATで、日本国内相互間の通信及び放送の中継を行っている。 2008年10月に宇宙通信及びJSATがスカイパーフェクト・コミュニケーションズと合併しスカパーJSATとなったが、それ以前は衛星の軌道・姿勢制御といった管制業務を宇宙通信が、中継業務は両者がそれぞれ行っており、衛星全体の名称はN-SAT-110であるが、宇宙通信においてはSUPERBIRD D(スーパーバード ディー、調達呼称SUPERBIRD-5)、JSATにおいてはJCSAT-110(ジェイシーサットひゃくじゅう、調達呼称JCSAT-7)の別名を使用しており、各社管理部分を区分して指す場合にもその別名が用いられる。