GRACE(Gravity Recovery and Climate Experiment)は、アメリカ航空宇宙局(NASA)とドイツ航空宇宙センター(DLR)の共同ミッションである。一定距離を保って飛行する同型の衛星2機によって、2002年3月の打上げから2017年10月まで15年にわたり地球の重力場を詳細に観測した。 重力は、質量によって決定される。重力を測定することで、GRACEは地球上にどのように質量が分布しているか、またそれが時間とともにどのように変化しているかを把握可能となる。GRACEによって得られた観測データは、地球の海洋、地質、気候変動の研究に重要な手掛かりを与えた。