ES-702は東京大学宇宙航空研究所(後の宇宙科学研究所(ISAS))によって開発された液体水素/液体酸素を推進剤とする推力7トン級の上段用のロケットエンジンである。10トン級LOX/LH2エンジンの成果をコンポーネントレベルでフィードバックしており、LE-5の開発に失敗した場合には10トン級エンジンをバックアップとして使用する予定であった。 本機を搭載した実機が打ち上げられる事はなかったが、開発過程で得られた知見は後のLE-5シリーズをはじめとする日本の液水/液酸系推進系の開発に活用された。