2011年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは9月30日に開幕した。アメリカンリーグの第42回リーグチャンピオンシップシリーズ(42nd American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、10月8日から15日にかけて計6試合が開催された。その結果、テキサス・レンジャーズ(西地区)がデトロイト・タイガース(中地区)を4勝2敗で下し、2年連続2回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。 両球団がポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は9試合対戦し、タイガースが6勝3敗と勝ち越していた。レンジャーズのアメリカンリーグ連覇は、1998年から2001年にかけてのニューヨーク・ヤンキース以来10年ぶりである。今シリーズ第2戦ではレンジャーズのネルソン・クルーズが、記録上はポストシーズン史上初となるサヨナラの満塁本塁打を放った。クルーズはその一打を含め、6試合で打率.364・6本塁打・13打点・OPS 1.713を記録し、シリーズMVPに選出された。しかしレンジャーズは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者セントルイス・カージナルスに3勝4敗で敗れ、初優勝を逃した。