1984年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月2日に開幕した。ナショナルリーグの第16回リーグチャンピオンシップシリーズ(16th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から7日にかけて計5試合が開催された。その結果、サンディエゴ・パドレス(西地区)がシカゴ・カブス(東地区)を3勝2敗で下し、球団創設16年目で初のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。 今シリーズでは、MLB審判員の労働組合がポストシーズン出場給の分配条件変更を求めてストライキを決行したため、アマチュア野球の審判員らが代わりに出場した。労使交渉は今シリーズ最終戦当日の7日までに妥結され、その日の試合には開催地カリフォルニア州サンディエゴ在住の正規審判が緊急招集された。