1982年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月5日に開幕した。ナショナルリーグの第14回リーグチャンピオンシップシリーズ(14th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌6日から10日にかけて計3試合が開催された。その結果、セントルイス・カージナルス(東地区)がアトランタ・ブレーブス(西地区)を3勝0敗で下し、14年ぶり13回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。 この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、ブレーブスが7勝5敗と勝ち越していたが、今シリーズはカージナルスが初戦から無傷の3連勝で制した。今シリーズは初戦が5回途中降雨ノーゲーム、第2戦が雨天順延と雨に祟られており、もし10月12日の第5戦までもつれた場合には、同日開幕予定のワールドシリーズ日程に影響が及ぶところだった。シリーズMVPには、全3試合で打撃では打率.556・1打点・OPS 1.603を記録、守備でも捕手として盗塁阻止を2つ記録したカージナルスのダレル・ポーターが選出された。このあとカージナルスは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者ミルウォーキー・ブルワーズを4勝3敗で下し、15年ぶり9回目の優勝を成し遂げた。