1836年アメリカ合衆国大統領選挙(1836ねん アメリカがっしゅうこく だいとうりょう せんきょ、英語: United States presidential election, 1836)は、マーティン・ヴァン・ビューレンを大統領に選出した選挙。特に3つの理由で記憶される選挙である。 1. * 現職の副大統領が大統領選挙で当選した例がこれを最後に長くなくなったこと(その後も1988年の大統領選でジョージ・H・W・ブッシュが当選したのを唯一の例とする)。 2. * 主要政党が意図的に大統領候補者を複数名出馬させた唯一の選挙戦だったこと。ホイッグ党は異なる地域で3名の候補者を出馬させ、それぞれが担当する地域で民主党候補のマーティン・ヴァン・ビューレンを破るに足る票を得ることを期待した。そうして票を大きく分散し、最終決定を下院の票決に持ち込めば、同院で多数派を占めるホイッグ党がその候補者の一人を大統領に選出することができると判断されたからである、しかしこの戦略は失敗、ヴァン・ビューレンは選挙人選挙で過半数を獲得して大統領に当選した。 3. * 副大統領の選出が上院の票決に持ち込まれた空前絶後の例となったこと。