燕尾服(えんびふく、英: Tailcoat)は、男性の夜間の礼服。裾が燕の尾のようなのでそう呼ばれる。英語では、18世紀末から19世紀初頭のフロック(Frock)も含めて“Tailcoat”と呼ばれるため、19世紀中半以降の正装である燕尾服のみを指す場合は“Evening”が付けられ、“Evening Tailcoat”とも呼ばれる。 燕尾服を中心に構成される服装(ドレスコード)は白い蝶ネクタイを用いることから、ホワイトタイ(White tie)と呼ばれ、現在では最上級の礼服とされている。なお、女性の礼服で燕尾服に対応するのはロングイブニングドレスである。 戦前日本の服制について定めた「明治5年太政官布告第339号」 (大礼服及通常礼服ヲ定メ衣冠ヲ祭服ト為ス等ノ件)ではこの服装が「通常礼服」とされており、この時代の記述に於ける「(文官等の)通常礼服」は燕尾服を指す。また、男子通常礼服は小礼服とも呼ばれ、大礼服が制定されていない下級官吏や民間人の最上級正装とされていた。 宮中では朝見の儀などの昼間に行われる行事でも着用される。

Property Value
dbo:abstract
  • 燕尾服(えんびふく、英: Tailcoat)は、男性の夜間の礼服。裾が燕の尾のようなのでそう呼ばれる。英語では、18世紀末から19世紀初頭のフロック(Frock)も含めて“Tailcoat”と呼ばれるため、19世紀中半以降の正装である燕尾服のみを指す場合は“Evening”が付けられ、“Evening Tailcoat”とも呼ばれる。 燕尾服を中心に構成される服装(ドレスコード)は白い蝶ネクタイを用いることから、ホワイトタイ(White tie)と呼ばれ、現在では最上級の礼服とされている。なお、女性の礼服で燕尾服に対応するのはロングイブニングドレスである。 戦前日本の服制について定めた「明治5年太政官布告第339号」 (大礼服及通常礼服ヲ定メ衣冠ヲ祭服ト為ス等ノ件)ではこの服装が「通常礼服」とされており、この時代の記述に於ける「(文官等の)通常礼服」は燕尾服を指す。また、男子通常礼服は小礼服とも呼ばれ、大礼服が制定されていない下級官吏や民間人の最上級正装とされていた。 宮中では朝見の儀などの昼間に行われる行事でも着用される。 (ja)
  • 燕尾服(えんびふく、英: Tailcoat)は、男性の夜間の礼服。裾が燕の尾のようなのでそう呼ばれる。英語では、18世紀末から19世紀初頭のフロック(Frock)も含めて“Tailcoat”と呼ばれるため、19世紀中半以降の正装である燕尾服のみを指す場合は“Evening”が付けられ、“Evening Tailcoat”とも呼ばれる。 燕尾服を中心に構成される服装(ドレスコード)は白い蝶ネクタイを用いることから、ホワイトタイ(White tie)と呼ばれ、現在では最上級の礼服とされている。なお、女性の礼服で燕尾服に対応するのはロングイブニングドレスである。 戦前日本の服制について定めた「明治5年太政官布告第339号」 (大礼服及通常礼服ヲ定メ衣冠ヲ祭服ト為ス等ノ件)ではこの服装が「通常礼服」とされており、この時代の記述に於ける「(文官等の)通常礼服」は燕尾服を指す。また、男子通常礼服は小礼服とも呼ばれ、大礼服が制定されていない下級官吏や民間人の最上級正装とされていた。 宮中では朝見の儀などの昼間に行われる行事でも着用される。 (ja)
dbo:thumbnail
dbo:wikiPageID
  • 210381 (xsd:integer)
dbo:wikiPageLength
  • 7254 (xsd:nonNegativeInteger)
dbo:wikiPageRevisionID
  • 88632258 (xsd:integer)
dbo:wikiPageWikiLink
prop-en:wikiPageUsesTemplate
dct:subject
rdfs:comment
  • 燕尾服(えんびふく、英: Tailcoat)は、男性の夜間の礼服。裾が燕の尾のようなのでそう呼ばれる。英語では、18世紀末から19世紀初頭のフロック(Frock)も含めて“Tailcoat”と呼ばれるため、19世紀中半以降の正装である燕尾服のみを指す場合は“Evening”が付けられ、“Evening Tailcoat”とも呼ばれる。 燕尾服を中心に構成される服装(ドレスコード)は白い蝶ネクタイを用いることから、ホワイトタイ(White tie)と呼ばれ、現在では最上級の礼服とされている。なお、女性の礼服で燕尾服に対応するのはロングイブニングドレスである。 戦前日本の服制について定めた「明治5年太政官布告第339号」 (大礼服及通常礼服ヲ定メ衣冠ヲ祭服ト為ス等ノ件)ではこの服装が「通常礼服」とされており、この時代の記述に於ける「(文官等の)通常礼服」は燕尾服を指す。また、男子通常礼服は小礼服とも呼ばれ、大礼服が制定されていない下級官吏や民間人の最上級正装とされていた。 宮中では朝見の儀などの昼間に行われる行事でも着用される。 (ja)
  • 燕尾服(えんびふく、英: Tailcoat)は、男性の夜間の礼服。裾が燕の尾のようなのでそう呼ばれる。英語では、18世紀末から19世紀初頭のフロック(Frock)も含めて“Tailcoat”と呼ばれるため、19世紀中半以降の正装である燕尾服のみを指す場合は“Evening”が付けられ、“Evening Tailcoat”とも呼ばれる。 燕尾服を中心に構成される服装(ドレスコード)は白い蝶ネクタイを用いることから、ホワイトタイ(White tie)と呼ばれ、現在では最上級の礼服とされている。なお、女性の礼服で燕尾服に対応するのはロングイブニングドレスである。 戦前日本の服制について定めた「明治5年太政官布告第339号」 (大礼服及通常礼服ヲ定メ衣冠ヲ祭服ト為ス等ノ件)ではこの服装が「通常礼服」とされており、この時代の記述に於ける「(文官等の)通常礼服」は燕尾服を指す。また、男子通常礼服は小礼服とも呼ばれ、大礼服が制定されていない下級官吏や民間人の最上級正装とされていた。 宮中では朝見の儀などの昼間に行われる行事でも着用される。 (ja)
rdfs:label
  • 燕尾服 (ja)
  • 燕尾服 (ja)
owl:sameAs
prov:wasDerivedFrom
foaf:depiction
foaf:isPrimaryTopicOf
is dbo:wikiPageRedirects of
is dbo:wikiPageWikiLink of
is owl:sameAs of
is foaf:primaryTopic of