潜水艦推力増強計画(Greater Underwater Propulsion Power Program)は、第二次世界大戦後にアメリカ海軍が実施した潜水艦の近代化改装計画。頭文字をとってガピー(グッピー) GUPPY と呼ばれた。(Yは発音しやすくするため付け加えられた。) 海軍は捕獲した2隻のUボートXXI型、とを分析することから本計画を開始した。分析の結果、バッテリーの容量強化、船体構造の合理化、シュノーケルの増設、火器管制システムの改良という4つの改良点が設定された。海軍は直ちに新型潜水艦の設計に着目したが、艦船局は既存のガトー級、バラオ級、テンチ級に対する改良が望ましいと考えた。1946年6月に海軍作戦部長チェスター・ニミッツ元帥はGUPPYプロジェクトを承認した。最初の2隻が試験的にポーツマス海軍造船所で改修されたが、結局はいくつかの改修計画が連続して実施された。改修計画はGUPPY I、GUPPY II、GUPPY IA、フリート・シュノーケル、GUPPY IIA、GUPPY IB、GUPPY IIIの7通りが実施された。その後、初期に改修された艦は更に後期計画で改修された。