小ロマン派(しょうロマンは、Petits romantiques) 19世紀フランス、ドイツ、イギリスのロマン主義文学において、小ロマン派と呼ばれる一派があった。特にフランスで1820年代以降E.T.A.ホフマンの紹介が始まると、その影響を受けて、幻想的な作品を生み出すようになった作家を指し、ノディエやゴーティエ、さらにはバルザック、メリメ、デュマらもその影響を受けた。 批評家のガエタン・ピコンは、これらの作家は、「その輝かしい名前によって追いやられた無名性だけでなく、物悲しい叙情性、社会的・形而上学的な反抗精神、不気味なものに対する喜び、熱狂的ロマン主義といったより根本的な特徴を共有している」と述べている。