嫌煙(けんえん、anti-smoking)とは、受動喫煙を本人の可否にかかわらず強いられることについて異を唱えること、あるいは受動喫煙を避けることで、受動喫煙を避ける権利を嫌煙権(けんえんけん)と呼んだ。これは1970年代の日本において、未だ公共施設や駅や飲食店などの禁煙・分煙化や、列車・飛行機など公共交通機関の禁煙席設置がほとんどされていなかった時代に提唱された造語である。 この言葉は、健康と生活環境への意識が高まりをみせた1978年に、市民運動として「嫌煙権の確立を目指す人びとの会」が発足したときに使われ、以降はマスメディアにも取り上げられ、一般にも普及していった。