『姿三四郎』(すがたさんしろう)は、1943年に公開された日本映画である。モノクロ、スタンダード、97分。黒澤明の監督処女作で、富田常雄の同名小説の初映画化作品である。ワイプを使用した場面転換や、主人公が人間的に成長する筋立てなど、黒澤映画の特徴的なスタイルがすでに確立されている。情報局国民映画参加作品として公開されたが、戦時下の大衆に受け入れられて大ヒットした。日本の武道映画のジャンルを形成し、リメイクだけでなく多くの類似作品が生まれ、海外でも本作の影響を受けたジョニー・トー監督の『柔道龍虎房』(2004年)が作られた。1945年に続編の『續姿三四郎』が公開された。