咬合力(こうごうりょく)は、物体を噛み締める顎の力。被験者が測定器を可能な限り強く噛む静的咬合力と、実際に食物を摂食して咀嚼する際の動的咬合力がある。ヒトを対象にした調査では、一般に動的咬合力よりも静的咬合力の方が大きく、また口の奥側の歯ほど強くなることが分っている。一方、顎の左右それぞれの同名の歯ではほぼ等しい力がかかる。さらに個人差はあれど、中程度以上の総咬合力であれば前後の歯の咬合力比は総咬合力の大きさに寄らず一定である。また総咬合力と活動筋量には一定した関係がなく、活動する筋肉の部位や強さ(咬合力分布)は個人差が大きい。 動物の咬合力をグラム体重で除して単位をニュートンにしたBFQ(Bite force quotient)という指標もあり、以下の方程式で表される。