北極の海氷とは北極海とその周辺を覆う海氷のこと。北極の海氷は春夏に融解して9月半ばに最も小さくなり、秋冬に増大すると言う定期的な季節サイクルを経ている。北極の夏の氷が覆っているのは、冬の氷が覆う面積の50%である。一部の氷は翌年まで持ち越す。現状、北極海盆の海氷の28%が複数年の氷となっており、これは季節性の氷よりも厚く、広い海域で3-4mの厚さで、尾根の部分は最大20mの厚さがある。この定期的な季節サイクルは、この数十年にかけての北極圏の海氷減少の基調となっている。