スヴァルナブーミあるいはスワンナプーム(サンスクリット語: सुवर्णभूमि Suvarṇabhūmi, パーリ語: Suvaṇṇabhūmi, タイ語: สุวรรณภูมิ )は、『マハーワンサ』、『ジャータカ』の一部の話、『ミリンダパンハ』と『ラーマーヤナ』などその多くの古代インドの文献と仏教の文献に現れる地名である。 アショーカ王碑文がこの名前に言及しているという一般的な誤解がある。実際には、碑文は王の名前だけに言及していて、本文でスヴァルナブーミに言及していない。さらに、本文で言及されているすべての王は、シンドの西に位置する地域の都市を統治していた。誤解は、『マハーワンサ』でアショーカ王がスヴァルナブーミに彼の仏教宣教師を送ったという話との混同に起因するかもしれない。 その正確な位置は不明で議論は分かれているが、スヴァルナブーミはインド洋を通る交易路沿いの重要な港であり、バスラ、ウブラ、シーラーフの裕福な港から、マスカット、マラバール、セイロン、ニコバル、ケダを経由し、マラッカ海峡を通って伝説のスヴァルナブーミへと出航した。