ユネスコの世界遺産リストに登録されているコンゴ民主共和国の世界遺産(コンゴみんしゅきょうわこくのせかいいさん)は5件あり、いずれも自然遺産である。コンゴ民主共和国はアフリカ大陸で2番目に大きな国土を持ち、固有種や絶滅危惧種も多く生息する貴重な生態系が多く残っていることもあって、自然遺産の保有件数はアフリカでは1位である。しかし、近隣諸国の武装勢力の流入も含む政情の不安定さや財政基盤の弱さ、それらによる密猟や違法な森林伐採・資源盗掘などへの対応の不十分さといった問題があり、全ての世界遺産が「危機にさらされている世界遺産」(危機遺産)に登録されている。1か国に存在する危機遺産の数はシリアの世界遺産(6件)についで多い(データはいずれも2013年の第37回世界遺産委員会終了時点)。