『クタドゥグ・ビリグ』(Qutadğu Bilig)とは、チュルク語の長編詩。作品名は「幸福になるための知恵」を意味する。カラハン朝のユースフ・ハーッス・ハージブによって書かれた、現存するチュルク・イスラーム文学最古の作品である。1069年/70年にユースフ・ハーッス・ハージブはカシュガルを支配する東カラハン朝の君主ハサン・ビン・スライマーンにこの書を献呈した。『クタドゥグ・ビリグ』は高い評価を受け、ユースフは大侍従(ウルグ・ハーッス・ハージブ)の称号を与えられた。