エンジンの振動(エンジンのしんどう)では、レシプロエンジンにおいて主にピストンが上下することによって発生する振動について記述する。 クランクシャフトの回転数と同じ周波数の振動を一次振動、2倍の振動を二次振動といい、さらに高次の振動もあるが、実際に問題となるのは一次振動、二次振動が主である。なお、振動の元は言うまでもなく燃焼・爆発によるエネルギーで、必然的にこうした振動はエンジンにとってのエネルギーロスとなる。レシプロエンジンは、ピストンの往復によって運動エネルギーを取り出す構造である以上、振動をゼロにすることは物理的に不可能であるが、これらを如何に抑えるかが、内燃機関における燃費効率の重要な要素となる。