Wayland は、ディスプレイサーバとクライアント間の通信方法を記述した通信プロトコルである。また、そのプロトコルをCで実装したライブラリでもある。Waylandプロトコルを使用したディスプレイサーバをと呼ぶ。これは、このディスプレイサーバがコンポジット型ウィンドウマネージャの機能も持つためである。 Waylandは当初、Kristian Høgsberg率いるボランティアによって、フリーかつオープンソースコミュニティ主導のプロジェクトとして開発されていた。このプロジェクトは、Linuxやその他のUnix系OSにおいて、X Window Systemをモダンで安全でよりシンプルなものに置き換えることを目的としている。プロジェクトのソースコードは、パーミッシブ・ライセンスのひとつであるMITライセンスで公開されている。 成果の一部として、Waylandプロジェクトはと呼ばれるWaylandコンポジタのリファレンス実装も開発した。