IBM 704は、IBMが1954年4月に発表した、浮動小数点数演算ハードウェアを搭載した初の量産型コンピュータである。 IBM 704 Manual of operation (下記外部リンク参照)にはこう記されている。 タイプ704電子データ処理機は大規模で高速な電子計算機であり、シングルアドレス型の内蔵プログラムによって制御される。 このように、当時の704は「かなり複雑な数学を扱える唯一のコンピュータ」と見なされていた。IBM 704は、アーキテクチャと実装の面で、以前のIBM 701よりも大幅に改良されていた。701と同様に、704は真空管論理回路と36ビットのバイナリワードを使用した。 701からの変更点としては、ウィリアムス管の代わりに磁気コアメモリを使用したこと、浮動小数点演算命令、15ビットアドレス指定、3つのインデックスレジスタの追加などが含まれている。これらの新機能をサポートするために、命令は完全な36ビットワードに拡張された。701と互換性のない新しい命令セットは、その後のIBM 700/7000 シリーズの科学技術計算系コンピュータの基本となった。 IBMは、704は毎秒40,000個の命令を実行でき、1秒間に最大12,000個の浮動小数点加算を実行できるとした。IBMは、1955年から1960年までに123台の704システムを販売した。

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  • IBM 704は、IBMが1954年4月に発表した、浮動小数点数演算ハードウェアを搭載した初の量産型コンピュータである。 IBM 704 Manual of operation (下記外部リンク参照)にはこう記されている。 タイプ704電子データ処理機は大規模で高速な電子計算機であり、シングルアドレス型の内蔵プログラムによって制御される。 このように、当時の704は「かなり複雑な数学を扱える唯一のコンピュータ」と見なされていた。IBM 704は、アーキテクチャと実装の面で、以前のIBM 701よりも大幅に改良されていた。701と同様に、704は真空管論理回路と36ビットのバイナリワードを使用した。 701からの変更点としては、ウィリアムス管の代わりに磁気コアメモリを使用したこと、浮動小数点演算命令、15ビットアドレス指定、3つのインデックスレジスタの追加などが含まれている。これらの新機能をサポートするために、命令は完全な36ビットワードに拡張された。701と互換性のない新しい命令セットは、その後のIBM 700/7000 シリーズの科学技術計算系コンピュータの基本となった。 IBMは、704は毎秒40,000個の命令を実行でき、1秒間に最大12,000個の浮動小数点加算を実行できるとした。IBMは、1955年から1960年までに123台の704システムを販売した。 (ja)
  • IBM 704は、IBMが1954年4月に発表した、浮動小数点数演算ハードウェアを搭載した初の量産型コンピュータである。 IBM 704 Manual of operation (下記外部リンク参照)にはこう記されている。 タイプ704電子データ処理機は大規模で高速な電子計算機であり、シングルアドレス型の内蔵プログラムによって制御される。 このように、当時の704は「かなり複雑な数学を扱える唯一のコンピュータ」と見なされていた。IBM 704は、アーキテクチャと実装の面で、以前のIBM 701よりも大幅に改良されていた。701と同様に、704は真空管論理回路と36ビットのバイナリワードを使用した。 701からの変更点としては、ウィリアムス管の代わりに磁気コアメモリを使用したこと、浮動小数点演算命令、15ビットアドレス指定、3つのインデックスレジスタの追加などが含まれている。これらの新機能をサポートするために、命令は完全な36ビットワードに拡張された。701と互換性のない新しい命令セットは、その後のIBM 700/7000 シリーズの科学技術計算系コンピュータの基本となった。 IBMは、704は毎秒40,000個の命令を実行でき、1秒間に最大12,000個の浮動小数点加算を実行できるとした。IBMは、1955年から1960年までに123台の704システムを販売した。 (ja)
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  • IBM 704は、IBMが1954年4月に発表した、浮動小数点数演算ハードウェアを搭載した初の量産型コンピュータである。 IBM 704 Manual of operation (下記外部リンク参照)にはこう記されている。 タイプ704電子データ処理機は大規模で高速な電子計算機であり、シングルアドレス型の内蔵プログラムによって制御される。 このように、当時の704は「かなり複雑な数学を扱える唯一のコンピュータ」と見なされていた。IBM 704は、アーキテクチャと実装の面で、以前のIBM 701よりも大幅に改良されていた。701と同様に、704は真空管論理回路と36ビットのバイナリワードを使用した。 701からの変更点としては、ウィリアムス管の代わりに磁気コアメモリを使用したこと、浮動小数点演算命令、15ビットアドレス指定、3つのインデックスレジスタの追加などが含まれている。これらの新機能をサポートするために、命令は完全な36ビットワードに拡張された。701と互換性のない新しい命令セットは、その後のIBM 700/7000 シリーズの科学技術計算系コンピュータの基本となった。 IBMは、704は毎秒40,000個の命令を実行でき、1秒間に最大12,000個の浮動小数点加算を実行できるとした。IBMは、1955年から1960年までに123台の704システムを販売した。 (ja)
  • IBM 704は、IBMが1954年4月に発表した、浮動小数点数演算ハードウェアを搭載した初の量産型コンピュータである。 IBM 704 Manual of operation (下記外部リンク参照)にはこう記されている。 タイプ704電子データ処理機は大規模で高速な電子計算機であり、シングルアドレス型の内蔵プログラムによって制御される。 このように、当時の704は「かなり複雑な数学を扱える唯一のコンピュータ」と見なされていた。IBM 704は、アーキテクチャと実装の面で、以前のIBM 701よりも大幅に改良されていた。701と同様に、704は真空管論理回路と36ビットのバイナリワードを使用した。 701からの変更点としては、ウィリアムス管の代わりに磁気コアメモリを使用したこと、浮動小数点演算命令、15ビットアドレス指定、3つのインデックスレジスタの追加などが含まれている。これらの新機能をサポートするために、命令は完全な36ビットワードに拡張された。701と互換性のない新しい命令セットは、その後のIBM 700/7000 シリーズの科学技術計算系コンピュータの基本となった。 IBMは、704は毎秒40,000個の命令を実行でき、1秒間に最大12,000個の浮動小数点加算を実行できるとした。IBMは、1955年から1960年までに123台の704システムを販売した。 (ja)
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