逢善寺(ほうぜんじ)は、茨城県稲敷市にある天台宗の寺院。山号は慈雲山。院号は無量寿院。本尊は千手観世音菩薩。1985年、茨城景観百選の87番目に選定されている。 平安時代の天長3年(828年)、逢善道人が千手観音を本尊として寺院を創立。淳和天皇の勅願寺として発展した。正徳3年(1713年)には天台宗の関東八檀林の一つに定められ、僧侶養成のための学問所として栄えた。 その間、逢善寺は2度の火災に遭い、現在の本堂は天保13年(1842年)に再建されたもの。仁王門は、明治2年(1869年)に東京麹町の日枝神社山門を移築したもので、太田道灌が文明年間(1469年-1487年)に建造したものと伝えられている。昭和56年から7年かけての修復工事が行われ、今に至っている。