荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡(あらふね・あずまやふうけつさんしゅちょぞうしょあと)は、群馬県下仁田町の荒船風穴および同県中之条町の東谷風穴を対象とする国指定の史跡である。明治時代後期から大正時代にかけては、全国的に風穴を蚕種(蚕の卵)の貯蔵に利用することが行われていた。その中でも、荒船風穴は最大規模の蚕種貯蔵施設として機能しており、県内では東谷風穴がそれに次いだ。荒船・東谷の両風穴は蚕種貯蔵風穴の中で、国指定の史跡となった最初の事例である。また、荒船風穴は世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産である。