流鏑馬(やぶさめ、異表記: 鏑流馬)は、日本の古式(伝統的騎射術)である。武家社会で行われた騎射の一種で、馬術と弓術を組み合わせたもの。 疾走する馬に乗りながら鏑矢(かぶらや)で的(まと)を射る、技術であり儀式であり競技である。古代においては、馬的射(むまゆみいさせ)騎射(むまゆみ)矢馳せ馬(やはせむま)と呼ばれた。これが矢馳せ馬(やばせめ、やばせうま)」と変化し、いつしか「やぶさめ」へと転訛し、その音変化に対して当て字された名称が「流鏑馬」および「鏑流馬」であったと考えられている。 現代では、武田流や小笠原流などの流派が伝承する流鏑馬と、神社の神職や氏子、または保存会などに受け継がれた流鏑馬が、催事(信仰と関わりないイベント)と神事のいずれかの形で実施されている。 また、そのような古式とは別に新しく考案された弓馬術の儀式もあり、これも「流鏑馬」と呼ばれている。さらには、流鏑馬をスポーツ競技として規格化したものもあり、「流鏑馬」「」「スポーツ流鏑馬」などと呼ばれている。