妓王(ぎおう)は、『平家物語』に登場する白拍子。平家物語の諸本により表記は異なり、妓王は流布本や米沢本における表記である。ほかには祇王、義王がある。原平家と呼ばれる古本には登場せず、13世紀中頃にその逸話が挿入されるようになったと見られている。このため諸本によって挿入される箇所はまちまちである。