太平洋戦争(たいへいようせんそう、英: Pacific War)は第二次世界大戦の局面の一つで、大日本帝国を中心とする枢軸国と、連合国(イギリス帝国、アメリカ合衆国、オランダ、中華民国など)との太平洋を中心とした地域における戦争に対する、連合国側からの呼称である。大日本帝国においては1941年(昭和16年)12月12日、東条内閣が閣議で大東亜戦争と呼ぶことに決定し、当時続いていた支那事変(日中戦争)も含めるとされた。 日本軍の英領マレー半島に対する上陸作戦(マレー作戦)及び米国領ハワイ諸島への真珠湾攻撃で開戦。その後、北アメリカ大陸西海岸(米領アラスカや米本土西海岸)、オセアニアを含む太平洋、東南アジア、アフリカ東岸を含むインド洋に戦場が拡大。蒋介石率いる中華民国政府も日本へ正式に宣戦布告したほか(日中戦争)、末期のソ連対日参戦によりアジア大陸東部でも激しい戦いが繰り広げられた。 大日本帝国は緒戦は快進撃を見せたもののミッドウェー海戦やガダルカナル島の戦いで守勢に転じ、各地の戦場や日本本土空襲などで多数の犠牲を出して敗れた。連合国に降伏して占領を強いられ、現在まで続く日本国政府への政体変更や、経済・社会制度、文化の大幅な変革がもたらされ、日本の歴史において「戦後」への画期となった。 日本の外国と戦っての敗戦は663年の白村江の戦い以来約1300年ぶりであった。